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ミッション:インポッシブルのeichanのレビュー・感想・評価

4.0
スパイ映画といえばこのシリーズを挙げる人も多いかもしれない。アメリカ製ジェームズ・ボンドともいうべきだろうか。007にお馴染みの改造車はないが、こちらの映画にもワクワクするようなスパイ要素がふんだんに盛り込まれている。爆発するガムや壁を登れる吸盤。SFチックで面白い。中でも個人的に気になるのは、触らなくても固定されたボルトをクルクルと回して外せる棒。どういう仕組みならあんな風に外せるんだろうか。5秒後に自動的に破壊されるビデオテープも機構が気になるところ。

ストーリーは騙し合いや探り合いもあり退屈しない作り。ただしながら見していると誰が誰だか分からなくなるかもしれない。

アクション要素は少なめ。イーサンは無駄に人を殺さない。他のスパイ映画なら銃撃戦バンバンで人もバンバン死んでいるところ。潜入や騙し合いに多くの力を割いていることが分かる。これはこの映画の良いところ。
特に、諜報員のリストを盗むときの緊張感はもはやホラー映画を見ているようだった。思わず息を呑むシーンが続く。素晴らしい。
この頃のトム・クルーズはあまり強そうに見えない。やられてしまう場面も想像できる。それが無駄な安心感を生まず、ハラハラ感を増長させている。トム・クルーズあってのこの映画だとよくわかる。

まとめると、爽快感よりもハラハラドキドキ感を楽しみたい人向けの映画。ホラーは苦手だが息をするのを忘れる体験がしたい人にはぴったりだと思う。
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