なお

ミッション:インポッシブルのなおのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

夏の新作に向けて「ミッション:インポッシブル」予習任務開始。

007シリーズと肩を並べるスパイ映画のシリーズ第1作。
本作は、『トップガン』にて一躍スター俳優の仲間入りを果たした我らがトム・クルーズが初めて映画プロデューサーに挑戦した作品でもある。

✏️「不可能」を「可能」にせよ
映画好きの先輩諸氏の前で告白するのも恥ずかしいんですが、自分自身当シリーズはこの「1」だけしか見ていなく…
それも前回の鑑賞は5~6年前とかなので、かの名シーンやクライマックスがどうなったかくらいの部分的な記憶しか残っていない。

真の黒幕がトムとチームを組んでいたおじいちゃん(フェルプス)であること、またそのフェルプスが最後はヘリのプロペラに巻き込まれて死んでたな~…ということはうすらぼんやりと記憶していたけど、やはり人間の記憶はアテになりませんな。
(正確にはヘリの下敷きになって死亡)

前回見た時はけっこう興奮したような記憶があるけど、そこそこの数の映画に触れるようになった今改めて見てみると若干テンポが悪く間延び感アリ。

現在のスパイ映画の主流である「スピード感あふれるアクション・シークエンス」のようなものはほとんどなく、どちらかというと会話シーンが多めで寝不足や疲れているときに見るとまあまあ眠たい。
(事実、今回の鑑賞ではいったん再生を止めて15分くらい仮眠を取ってしまった)

CIAやらIMFといった組織の人間たちがバンバン出てきて敵・味方の関係が目まぐるしく切り替わるため、「頭カラッポで見る」には少し不向きなストーリー。

しかし、そこは27年も前の映画、それもシリーズ第1作ということでご愛嬌。

ミッション:インポッシブルを代表するシーンといっても過言ではない、CIA本部におけるイーサンの宙づりミッションでの一幕はやはり何度見ても息をのむ緊張感。

当時これを映画館で見られた方はかなり幸運だったろうな…
外界の音がシャットアウトされた中で味わう極上の緊迫感。自分も体感してみたかった。
間違えて音でも出そうものなら他のお客に袋叩きにされそう。

物語のクライマックス。
高速列車上でのイーサン対フェルプスの戦闘は本作における数少ないアクションシーン。
CG隆盛の今見てもほとんど違和感を感じさせない映像づくりには感服。

「当局は一切関知しない」
その一言とともに消滅するカセットテープは他作品でもオマージュやパロディ化され、これもまた名シーン。

最後にはイーサンが客室乗務員から「映画を薦められる」=「新たなミッションの幕開け」という、我々観客の次回作への期待も大いに高めてくれる粋な締め方は実にニクイ演出。

☑️まとめ
現在も続くシリーズ第1作の出だしということもあり、物語のテンポに若干難がある点は否めないが、観客の心をグッとつかんで離さないセンセーショナルな名シーンやセリフの数々は後のスパイ映画にも多大な影響を与えたことは間違いない。

次作『M:I-2』は本作公開から4年後の2000年に公開。
ここからは完全に前情報も何もない”未知のミッション”。
「新作公開までに過去作全て予習完了」という任務の成功をお祈りください。

<作品スコア>
😂笑 い:★★★☆☆
😲驚 き:★★★★☆
🥲感 動:★★★☆☆
📖物 語:★★★★☆
🏃‍♂️テンポ:★★★☆☆

🎬2023年鑑賞数:56(25)
※カッコ内は劇場鑑賞数
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