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13人の命のharunomaのレビュー・感想・評価

13人の命(2022年製作の映画)
3.1
なんでも撮るロン・ハワードは、本当になんでも撮る。
洞窟潜水の水の中の音は、こもった呼吸と鈍い動作音だけで、酸素ボンベと闇を照射するライトだけという、なんとも救いようもない環境で、活劇不在のままの混乱しかないのだが、この顔で麻酔科医というジョエル・エドガートンが現れて少し救われる。チノパンに水色のコットンシャツで医師だからなのか、洞窟の入口で立ち話をする彼はいつになく好青年に見えるが、ダイビングスーツにヘルメットをつけると、かなり怪しい医者となるのがやはりジョエル・エドガートンである。煮え切らない状況の中、エドガートンだけがおもしろい。

サヨムプー・ムックディプローム、サスペリアとか、この人は何をやっているのか。ポンペオみたい、つまり世紀の光以外はどうでもよい。男ばかりの実話。ほとんど愛は見えない。
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