ぬーたん

13人の命のぬーたんのレビュー・感想・評価

13人の命(2022年製作の映画)
4.3
タイの洞窟に閉じ込められたサッカーチームの少年たちを救助する実話。『洞窟』を観た後の~洞窟!どんだけ洞窟好きよ?とか苦笑いしてたら、この洞窟は恐ろし過ぎた💦『洞窟』ののんびりした風景やセリフなしとは正反対の、スピード感溢れる、喋りっぱなしの、そしてずっと息苦しい映像だった。つい4年前に実際に起きた出来事で何となく覚えていたが、こんな経緯だったとは!驚きと恐怖と感動。ラストは号泣したよ。
この洞窟、入り口は昨年行った沖縄のガンガラーの谷にそっくり。とても出れなくなる様には思えない。でも先に進むと狭くなって行く。そして豪雨!タイは雨季に入っていた。
ダイバーのイギリスチーム、先ずはヴィゴ・モーテンセン。今回は短髪だ。顔がデカいから似合う。年より老けて見えるしエド・ハリスっぽくなって来たなあ。でも男前、好き!コリン・ファレル。中年になってから味が出た。角が取れた。『ロブスター』など作品のチョイスも良き!ジョエル・エドガートン。『ラビング 愛という名前のふたり』で最高の演技。特徴がなさそうで個性的な容姿。今回は医師という重要な役。トム・ベイトマンも良かった!この水の中の撮影は多分かなり過酷だったと思う。実にリアルで映画館で観たらもっと怖かっただろう。日本では映画館では上映されず、Amazon prime独占配信だ。NetflixといいDisneyといい、もう動画配信の勢いが凄い!
149分という長尺も全く長く感じず、余計なシーンはなく、どれも大事な必要なシーンとセリフだった。ゆっくりと進みながら、ラストの怒涛の展開は固唾を飲む。喉がカラカラになった。カラカラ帝!水を持てい!
少年たち、コーチ、家族、信心深く、礼儀正しく(家族のひとりの母親だけ騒ぐがこれがまた現実的で良い)辛抱強かった。地元タイのダイバーとイギリスダイバーが最初はギクシャクしたが、ラストは1つのチームになっていた。そういう丁寧な描写や、心の変化なども織り交ぜながら、観る者を洞窟内に居るかのような気持ちにさせている。見事な脚本と演技。監督はロン・ハワード。ベテランの力。お守りを付けているコリファがいい。帰宅した後のヴィゴモがいい。
これは良いよ。と誰にでも勧めたくなる。嘘みたいな話だが、実話だし、感動するからね。
※おやつはシュークリーム。ユーハイムの生クリームが改良されて超甘さ控えめで罪悪感なし。いや、太るだろうよ(笑)
※夕飯はスパゲティ。今日は和風で。ツナ・なめ茸・塩昆布のお手軽パスタ。トッピングは大根おろしと大葉。レタスのサラダには崩した豆腐も入れて。きのこたっぷりのスープと。
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