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哭悲/The SadnessのBew666のレビュー・感想・評価

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)
4.0
初日ラストの回で観てきました!
率直な感想は、最高でした!まさにスプラッター・オブ・スプラッター!今まで自分が見てきた映画の中で、これ程までにグロテスクで、倫理観のぶっ飛んだスプラッターホラーは見たことありません。監督が思いつく限りの、目を背けたくなるほどの映像の数々に、「希望」や「愛」などの、生やさしい言葉は一切入る余地がありません。凄く生々しく、そして生き生きとしているので、ホラー映画に対する愛も感じました!
また、グロテスクとは違う、見ていて嫌悪感を覚えるシーンでも隠さずに映すので、映画の勢いを崩していない所も良かったです。しっかり見せている様で隠しているシーンも多々ありましたが、見せ方が上手いので、見ているこちらの想像通りの物を、濁さずに見せてくれる描写や展開ばかりなので、本当に最後まで妥協せずやりきってくれてありがとう!と感謝を伝えたいぐらいでしたw
こういうホラーが大好きな人たちにとっては、最高の一作なので、好きな人は見たほうがいいですよ❗️

ストーリーの部分では、人間が誰しも持つ、「凶暴性」「サディスト」な部分を映し出し、その人物の内に秘めた感情を炙り出しているところに、ただのスプラッターホラーでは無いところを感じました。
確かにこの映画は感染症が原因としていますが、本当にそれだけが原因なのか?と疑問を投げかけており、コロナ禍等で露わになった、人間の暴力的な一面や、不満や憤り、そういった負の感情をウイルスが表面化したに過ぎないのでは?本当はただの風邪なのでは?と必ずしも、「これが原因です」と答えを出していない所が素晴らしかったです。そうしていくうちに、感染者と非感染者の境が曖昧になっている所も良かったです。本作での判断基準は「涙を流している」「瞳孔が開いている」ですが、果たしてそれは真実なのか分からない、微妙な塩梅が良かったです。

最後に
決して、万人受けする映画では絶対にないので、普段からこういう作品は見ない人。ホラーが苦手な人。興味本意の人。などは見ると大体後悔すると思うので、おススメする時は、慎重におススメしてください。

監督はカップルを推奨しているようですが、いい意味で、どこまでもぶっ飛んでるなぁと思いました。
🙇🏻‍♂️読んでいただきありがとうございました🙇🏻‍♂️
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