リプリー

哭悲/The Sadnessのリプリーのレビュー・感想・評価

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)
3.7
ウイルスにより人々が凶暴化(狂暴化)街は阿鼻叫喚の地獄絵図と化す…。これ自体は珍しくもないが、本作の場合、感染者が軒並みゲスくなるのがポイント。襲いかかる前もゲスいセクハラ発言連発。肉を噛みちぎるだけでなく、血まみれになりながらあんなことやこんなこともする。
なので、とにかく露悪的。それが苦手な人はオススメできないが、 これだけ最悪なもの(褒めてます)を(おそらく)なかなかの予算を投じて作った台湾映画すごいな、と思う。
個人的には、露悪の中でも性欲方面以外の描写、例えば巨漢の人が異常な食欲を見せるとか、があればよかったな、とは思うがこれはこれで楽しめたのも事実。
自分も感染したら下劣なこと言うのかな…なんて夢想してしまったし…。 
あと、主人公カップルは確かに美男美女だけどイマイチ重みにかけ、好きになれなかったとか欠点はあるとは思うが、ここまで露悪的なホラーをスクリーンで見れて満足でした。