つるみん

哭悲/The Sadnessのつるみんのレビュー・感想・評価

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)
3.5
【久しぶりにギンギンだぜ】

台湾産バイオレンスムービー。
※ほんの一部ネタバレあり

結論、悪くない!
本作で台湾映画鑑賞数が94本目に達したが、その中でもグロさでいえばNo.1。『ゾンビファイトクラブ』を抜く素晴らしいグロさであった。

ただこの手のR18+作品という枠組みで捉えると、まあまあかなというのが率直な感想。

血飛沫の量は及第点であるが、グロさは満足とまではいかなかった。最初からエログロで来るとわかった上でのハードルをやはり越してきてほしいなと。その為には、ただエログロ描写を映すのではなく、いかに非道で、変人でも思い付かない変態発想を持ってこなければいけない。今回だと「目玉抜穴珍棒差込」シーン。あれは変態発想。

あと緩急をつけたいのか、やたら無駄な会話シーンを挟み込むなど、不必要なシーンが多く、最後の30分くらいずっとグロでいけよとイライラしたし、盛り上がりに欠ける。傑作と呼ばれるエログロ作品は、しっかりクライマックスをクライマックスとさせる。

ただ、やはり台湾映画がこの作品を作ったというのが大きい。監督はカナダ人の方ではあるが、台湾映画としてこのようなフェーズに来たのは嬉しく思う。香港や韓国がやったのとは訳が違う。
つるみん

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