赤飯セキはん

哭悲/The Sadnessの赤飯セキはんのネタバレレビュー・内容・結末

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

わーーーー本気のリョナやーーーーー!!!
某氏賀Y太氏を彷彿とさせるR18納得のエログロゴアゴア。血飛沫だらけ。血の色も生々しい。すごい!!すごいぞーー!!!
序盤パンデミックシーンから中盤までの緊迫感
ジェットコースター感が それはそれはもう尋常じゃない!!半端ない!!
厳密にはゾンビモノではないけど
これはゾンビファンも手に汗握ってしまうのでは...?!(凄すぎて口開いて見てた)

正直ここだけ切り取ったらもう今年のNo.1
決まっちゃったんじゃないかという
気持ちにすらなった。

が。前半があまりにも良すぎたのか。
中盤以降 ひとしきりウイルスが広がりきった後の展開でやや失速感は否めず。
ラストまで尻すぼみになってしまった印象。
とことん絶望感を叩きつけられたり もしくは救いがあったり 何かしらわかりやすい着地を見せてもらえた方が見終わったスッキリ感は増したかも。
ここまでゴアに振り切ってる映画にドラマ性を望むのもどうか という気持ちはあるものの
主役の男女2人の愛のやり取りが序盤から描かれていた以上 そこを使ったもう一歩踏み込んだ展開を期待してしまうのも本音。

後半 ヒロインが粘着オヤジに
血まみれでやり返すときに
「ウイルスにかかってようが かかってなかろうが結局 ヒトはみんな残酷で醜い化け物なんだぜ」的なことを捨て台詞で言われるの
画の描写も相俟ってわかりやすくドキッとした。

ほんと特に最近そう思う。

総じて全体通しての皮肉なメッセージは
しっかり刺さりました🙏
良心の呵責が化け物に涙を流させる設定も
かなりグッときます。
ゾンビ大好きなみなさんにオススメ。
ぜひ大画面大音量でどうぞ。

(追記:総統ボンバヘッ は会場で笑いが起きていた。わしもしっかり笑った。好き)