ストーリーラインはシンプルで、突然変異したウイルスで狂暴性を得た人間が暴れ回る、その中で生き抜こうとする男女を追ったパンデミック物、と言えるんでしょう。
ただひたすらにその過程が、血しぶきまみれの殺人と暴力。直接的に、インパクト重視に、ゴア要素や性暴力までもバラエティ豊かに詰め込んで叩きつけてくるもので、ホラーはそこそこ見てきた自分でもさすがにノックアウト気味で、画面を何度も手で覆いました。
主人公カップルが至る結末、ラストの描き方は好きでした。涙を浮かべながら非業を愉しむという設定はこのためにあったというか、過程では血にまみれて涙なんてわかりもしません…。
あの地下鉄の変態のおじさん、どの時点から「感染」したのでしょう。それを考えると、ゴア描写とは違う空恐ろしさに襲われました。