このレビューはネタバレを含みます
良い意味でめちゃくちゃ気持ち悪い映画だった。
始まりの不穏さから、ウイルス感染者の笑い方だったり、その行動のタガの外れっぷりだったり。
とにかく疾走感があってテンションも高く、不気味で不穏なその空気の中にずっと放り込まれてるからなかなかに疲れる。
血みどろ描写はエクストリームでやり過ぎ、中にはそんな血出ないだろと冷めてしまう所もあるにはある。
しかしそのテンションのアゲアゲ具合が半端ないので、お祭り状態なのは楽しい。
ウイルス感染者が次にどんな行動を起こすのかという予想を結構超えてくるのでサプライズ的なエグさもある。
眼の中にチンポを突っ込むのはセルビアン・フィルム以来に見た描写だった。
それだけぶっ飛んだことをしているにも関わらず意識を保っているというのも良い設定で、泣きながらも快感には逆らえずエグいことをしてしまうというギャップもなかなかない描写だった。
救われたと思ったら銃で蜂の巣にされたりと、最後まで救いのない映画だった。