首塔えい

哭悲/The Sadnessの首塔えいのネタバレレビュー・内容・結末

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

コロナ禍初期の頃みたく油断してた人達が
脳のリミッター解除されるウィルスで
暴力・殺戮・強姦など、あらゆる不道徳の限りを
尽くすようになる感染パニック・スプラッター。

まあ予想はしてたけど
話に深みはなくただただグロいだけっすね。
ボロクソに書きます。

「残虐行為をしながらも
意識は残ってるので罪悪感で涙を流す」ってのも
終盤でそういう設定が台詞でまくし立てられるだけだし、
言うてる割にはそれまでの感染者の様子見てても
イマイチそういう“SADNESS”は感じられなかったのもなあ…
結局走るゾンビとあんま大差ないなと拍子抜け。
ただ単に悪趣味グロ描写がやりたかっただけだろと思う。

あとそもそも
「普通の人がウィルスでおかしくなる」っていう
恐怖と悲劇性が感じられないのよ。
専門家の発信に懐疑的で「ウィルスは嘘」説を唱えてたり、
電車でいきなり女の子に絡むセクハラ野郎だったり、
感染前から既に様子がおかしい奴ばっか見せてどうする!!
元から変な奴が強化されても「そらそうなるわな」って
納得するだけで「お前ホントはそんな事考えてたの!?」
みたいな驚きは全く無いし、
なんのフェチも感じられない肉体破壊や
内蔵抉りばかりやられてもねえ…

グロ描写の勢いは確かにR18+だけども、
ずっと同じような肉体破壊と強姦とドロドロ血糊…
ってパターンが続くので最初はビビるが
段々飽きてくる(それもどうなんよ)
でもあの血みどろSEXは他では中々見られないな
(UNEXT配信ではボカシで接合部?は全然見えない)

電車内の大殺戮シーンは
最初の一撃からの「えっ?」感というか
急にあんなん起きても周囲もすぐに反応出来ない
雰囲気がまあまあリアリティあって良かったな。
電車乗って劇場行ってたら帰りの線怖かっただろうと思う。

あとストーカー親父の迫真の表情など
脇キャラは良い味出してるんだが
主演二人の演技がなんか大根っぽいというか
リアクションが弱いのも…指切れてもあんま痛くなさそう。
冒頭の愛し合ってるムード感とかは良かったんだけどね。
首塔えい

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