はべ

哭悲/The Sadnessのはべのレビュー・感想・評価

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)
4.1
予想以上にエログロでとても良かった。

この作品の凄さは並外れたショッキングさにあると思うが、ちゃんとストーリーの起伏もあるし、シチュエーションもどんどん変わるしただエログロなだけではない。

アイアムアヒーローのような狂ったゾンビ的な世界観ながら、じめじめと陰湿で変態的で、生理的に嫌な演出をふんだんに盛り込んでいる。欧米や韓国や日本では、いろいろな面で同じようには作れない内容だと思った。
(とはいえ、描かれるゾンビ像はアイアムアヒーローだったり、日本漫画の影響をだいぶ受けてるのではないかと推測される)

ジャパニーズホラーはマイルドなデートムービー化してきているが、これは一緒に行く相手によってはかなり気まずい。

それに加えて昨今の電車テロやコロナ禍のトラウマをえぐる要素。特にコロナのイメージは意図的の利用してやっているからタチが悪い。

ハゲた中年男を嫌悪の象徴として扱うのはどうかと思う部分もあるが、わかりやすいアイコンではある。

途中で目を背けたくなるし、ずっとストレスかかるが、この見終わったあとの解放感はああこれがホラーだなって思える。

そして、二度と見たくない(笑)
はべ

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