緑

島守の塔の緑のネタバレレビュー・内容・結末

島守の塔(2022年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

1944-1945年の沖縄に於ける
「教育と愛国」実践版。

嫌な予感が大的中。
すっごく冗長‼︎

監督のやりたいことと能力、
時間と予算のバランスがめちゃくちゃ悪い!
盛り込みたいエピソードひとつひとつに
しっかり時間を取っており、
メリハリがなくなっている。
エピソードの描き方もエピソードそのものも
省く勇気を持ってほしい。

モブのリアクションの芝居の付け方も
もっとどうにかならんかったのか。
モブじゃないけど凛の妹が
夜戦病院のガマから這い出てきたときの
台詞と芝居なんかは泣けと言わんばかりで辟易。
全体的に芝居が昔の邦画。(褒めてない)

瓦礫と化した場所を見下ろせる場所に立つ
知事と警察部長のシーン、
恐らくは嵌め込みであり背景映像の画質に
人物を合わせたのだろうが、
うまく馴染ませる処理はできなかったのか。
できないならこのシーンはなくてもよかったと思う。
前後のクリアな映像との差が
著しくて違和感すごい。

思想教育に染まった凛を知事が
引っ叩くシーンがクライマックス。
「帰りなさい」ってのもそれはそれで
あの状況でどこに帰れと⁉︎ とも思うが。
ラストの香川京子の眉が
吉岡里帆と同じ形なのは地続き感あってよかった。
緑