Tetsuya

島守の塔のTetsuyaのレビュー・感想・評価

島守の塔(2022年製作の映画)
3.7
太平洋戦争末期、20万人が犠牲となり日本唯一の地上戦が繰り広げられた沖縄で、本土から派遣された二人の官僚、戦中最後の県知事として赴任した島田叡(萩原聖人さん)と警察部長の荒井退造(村上淳さん)。そして島田の世話役を務める県職員・比嘉凛(吉岡里帆さん)の三人を軸に、戦争がもたらす圧倒的な絶望と生き抜くことの尊さを描いた作品。

五十嵐監督がキャスティングには拘ったというだけあってリアリティがとてもあったように思います。
特に萩原さんがよかった。
あと、女優としての吉岡里帆さんが素晴らしい。
彼女の全ての出演作を観たわけではありませんが、「見えない目撃者」、「ハケンアニメ」など演技者としての力量はすごいと思います。

沖縄は何度か訪れたことがあり、大自然のそれは美しい場所です。
あんな真っ青な紺碧の海を携えた土地で、昔こんなことがあったという事実。
二度と繰り返さないためにも私たちはこの史実を記憶しておくべきだと思いました。
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