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告白、あるいは完璧な弁護のsymaxのレビュー・感想・評価

告白、あるいは完璧な弁護(2020年製作の映画)
3.7
"真実を話して下さい…私が救いましょう…"

やり手の弁護士ヤン・シネは、俺にそう言う…
俺には密室殺人の容疑が掛けられている…しかもどう見ても俺に勝ち目は無い…

"嘘をつかなれれば、あなたを無罪に出来ます"

そう言って、俺に見せたのはあの男の写真…そう…あの事を…

オリジナル"インビジブル・ゲスト 悪魔の証明"は観ておりません。

殺人容疑をかけられたIT企業社長ユン・ミンホに対し、弁護士ヤン・シネが無罪を勝ち取る為には真実を話せと詰め寄り、事件の全容が少しずつ明らかとなっていく…

実に渋い…ユン・ミンホの口から聞かされる真実とヤン・シネが追及する真実…立場と見方の違いで黒にも白にも見える…ユンを演じたソ・ジソブの演技は、実に巧みで上手い。

一方、ヤンを演じたキム・ユンジンは、私的には"シュリ"以来の超お久しぶり…しっとりとした大人の演技の裏に見え隠れする意図は…

ちょっと強引な…と感じる部分もありますが、雪に閉ざされた山荘で繰り広げられるスリリングで熱い頭脳戦をじっくりと堪能させて貰いました。

邦題は、何だかよく分からないけどカッコよく、何だかよく分からないけど、観客を煙に巻いているようにも感じ、よく考えたなコレ…と妙に納得の出来なのでありました。
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