KOUSAKA

ショーイング・アップのKOUSAKAのネタバレレビュー・内容・結末

ショーイング・アップ(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

Filmarksの試写会にて鑑賞。上映後はケリー・ライカート監督のオンラインティーチインまであって、何とも贅沢な時間でした👏

周りに寝落ちしている人も何人か見かけましたが、その気持ちも分からなくはないほど、何気ない日常の風景が淡々と描写されていきます。

でも絶妙に可笑しみがあるエピソードと、絶妙に少~しストレンジな登場人物たちのおかげで何だかんだ最後まで楽しく観れてしまうところがケリー・ライカート作品の凄いところ。

まあでもやっぱり本作の主役は鳩かなと😆

リジーとジョーの間を行ったり来たりすることになる鳩は、2人の寵愛(?)を受けて、しっかり傷を治していたことが最後に分かるわけですが、リジーの個展で、彼女のアート作品よりも注目を浴びながら自由奔放に飛び回っている鳩の姿を見て、ある意味この鳩は、リジーとジョーの「共作アート」と言えるかもしれないと思いました。

あ、鳩の包帯を取り外してしまった子供たちも共作クレジットに入れてあげても良いかも。あとそもそも鳩を最初につかまえた飼い猫も😆

子供と動物にはどんな芸術作品もなかなか勝てないんやなーと思いつつ、ラストシーンで画面の向こうに歩いていくリジーとジョーの背中を見て、それでも彼女たちはこれからも、自分を信じてアート作品を作り続けるんやろうなーと思いました。
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