kazuki

ショーイング・アップのkazukiのレビュー・感想・評価

ショーイング・アップ(2022年製作の映画)
3.5
監督が長く生活・活動するオレゴンのアート界隈を舞台にした日常劇

抑制されたカメラに凝った構図、今回はドキュメンタリー的な段階ズームも多くライカートのセルフポートレートというふうに見る事も出来るかも知れません。

無愛想でいつの自分の問題ばかり気にしている(丁寧語や、ありがとうなどは全然言わない笑) が、アート製作を媒体に社会と関われている主人公。

彼女の生活を殊更ドラマティックにデフォルメする事もなく、現実生活の曖昧さ/複雑さを即物的に映し取るよう描くのがライカート味だと思います。それと少しの詩的風味。そういうのがハマる方は是非😊



キリスト風と言えなくもない風貌になった弟と鳩(象徴:精霊や平和の使者..etc)は、何か意味付けを勘繰りたくなりますが、doveでなくpigeonですし劇中ではうあたらbirdと呼称するので詩的コメディぐらいな落とし所でしょうか。
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