監督が長く生活・活動するオレゴンのアート界隈を舞台にした日常劇
抑制されたカメラに凝った構図、今回はドキュメンタリー的な段階ズームも多くライカートのセルフポートレートというふうに見る事も出来るかも知れません。
無愛想でいつの自分の問題ばかり気にしている(丁寧語や、ありがとうなどは全然言わない笑) が、アート製作を媒体に社会と関われている主人公。
彼女の生活を殊更ドラマティックにデフォルメする事もなく、現実生活の曖昧さ/複雑さを即物的に映し取るよう描くのがライカート味だと思います。それと少しの詩的風味。そういうのがハマる方は是非😊
キリスト風と言えなくもない風貌になった弟と鳩(象徴:精霊や平和の使者..etc)は、何か意味付けを勘繰りたくなりますが、doveでなくpigeonですし劇中ではうあたらbirdと呼称するので詩的コメディぐらいな落とし所でしょうか。