前情報ゼロで鑑賞。ロバくんのハートウォーミングロードムービーかと思ったら全然違かった。ハードな放浪の旅だった。音やカメラワークがどことなくホラー映画っぽい。怖いことはないけど。
視点がロバ。我々はロバの旅を見守るだけ。常に哀愁漂う哀しげなロバの目が印象に残る。
ロバが出会う人、見かける人はそれぞれ自分の気分や都合でロバに接する。ロバを扱う。人の立場での良い悪いはあるけれど、ロバにとっては意味はない。人はみんな勝手。
ロバの気持ちはわからない。馬や他の動物達の気持ちも。
人がどんなに動物のためと思っても、ほとんどは所詮人間の勝手。
あと、イザベル・ユペールが美しい。衣装も素敵で最高。