あまり監督についてなど前情報を調べないで見ましたが、思ったよりアートに寄っているというか、前衛的な映画だなと思いました。視点がロバになったり視聴者になったりしますが、その境界がわかりづらく、状況を理解して感情移入する前に不思議なカットが挟まれるため終始ふわふわとした不思議な印象を受ける映像作品だと思いました。またロバは人間に振り回されているようで、気まぐれに意思を持ち、都合良く場面から脱退できたりするのもかなり作為的というか…ロバはもちろん可愛いかったですよ。なんならもっとロバの可愛さにフィーチャーしてほしかったです。