メッチ

EO イーオーのメッチのレビュー・感想・評価

EO イーオー(2022年製作の映画)
3.0
動物と人間は、話し合うことはできない。でも、何を思っているか考えることが必要。

主人公はロバのEOのため、一切何を思っているか言語化はされておりません。しかし、EOが何を思っているかというのはなんとなく伝わってくるものがあります。行動や表情から元々の飼い主に対して愛があったのは伝わりました。なにより、話が進めば進むほどEOの表情から、生きている意味とは何なのか?というのが伝わってきた気がします。

また、本作できにかかっているのが、画面が赤色一色になることが多々あったこと。動物をサーカスの見せ物にしたり、EOが歩いて行った先にあった風力発電のある風景だったり、人間が人間の都合によって翻弄される動物たちがいるのだと、監督自身が訴えているのではないのかと思います。それに、赤色だけでなく、狩人たちが使うレーザーポイントやサッカーチームのイメージカラーの青色。「赤」「緑」「青」といえば「光の3原色」のようにも捉えられそうですし、映画やテレビなど連想させるような?勿論、これは深読みし過ぎですが…。

少なくとも動物や自然の恩恵によって人間は生きているものだから、無下にしてはいけない。そのように見受けられました。
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