早稲田松竹座、2本目に鑑賞
ざっくり、ロバが出てくるということくらいの前情報で観たらイメージと全然違った…
“ロバの放浪記”的な、ハートフルな話かと思いきやとんでもない放浪記だった…
人間の卑しさ、愛と裏切り、人間と動物の命の扱われ方の違いを痛感させられて苦しかった。
サーカス団にて、相棒のカサンドラと過ごしているロバのEOが、突如何者かに連れ去られてしまう。
その先で体験する様々な場所や境遇の中で、EOの目がだんだんと呆れたように、寂しそうに、そしてどこか人間を馬鹿にしたようになっていくのが印象的だった。
カサンドラに愛されて過ごした日々に想いを馳せる様子が切なかった。
ハラハラした展開はありながらも、毎回ニアピンで危機回避していたので最後も大丈夫だろうと慢心して観ていたら…
ロバ視点であり、ロバの聴覚であったからこそ、”ああきっと最期はこういうことなんだろうな…”という残酷な音に、胸が潰れそうになった。
ポリゴンショックでやられてしまう！！というような点滅シーンが多かった。
人間も動物も同じ命でありながら、平等に扱われていないよな…。
少し、ヴィーガンになりそうになった。
私が一緒に暮らしているうさぎも、あんなふうに時々私のこと思い出してくれているかな。
