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EO イーオーのaiのレビュー・感想・評価

EO イーオー(2022年製作の映画)
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2023年、274本目。

ロバのEOの視点を通して人間社会の皮肉を描く。
動物愛護と言いつつ動物にも序列があり、ロバはどんな時も荷物運びの道具でしかない。
馬との扱いの対比なんて切なすぎて悲しかった。恐らく毛皮にされるであろう狐、食肉となる牛。命の重さに変わりはないのに。
我々が可愛がるのは一部の哺乳類だけで、人間の身勝手さが際立つ演出にメンタルを削られる。
愚かな人間達をじっと見つめるEOの物憂げな瞳が忘れなかった。
穏やかな物語かと思いきや、これが現実だと言わんばかりの前衛的な作品。
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