孔子の「賢者は水を楽しみ,仁者は山を楽しむ」という言葉が登場する.
山で始まり,海で終わる.
海を愛そうが山を愛そうが人はどちらにも留まることはできず,いつかは去る決心をしなければならない.
他者のイメージが水のように自分の心を侵食していく過程の表現にズタボロになった.
欠点は本筋の事件が少し説明不足・お嬢さんと比べるとテンポが冗長なだけ.
中盤までどこまでが主人公の妄想でどれが真実かわからない撮り方も,言葉の壁がある者同士が相手に疑惑と情景を募らせていく描写も美しかった.
スマホとapple watchをこんなにセクシーに使った映画は初.
朝鮮半島と満州・日帝の知識や韓国の犯罪捜査の手順を勉強してから見直したいし,本筋の事件の考察もしたいし,ただ2人のすれ違いが残したフィーリングに浸っていたいし感情が渋滞
結局この山脈にも大海原にも見える壁紙のような心情になる(??)
