パク・チャヌク最新作。前作『お嬢さん』を観た時はワタクシ「優れた映画に大事なのはチ◯ポよりテンポ！」などとぬかして大興奮してしまったが、今回はそのテンポすらもなんだかイマイチで、残念無念。
お互いどこが良くて好きなのかいまいち釈然としない男女のメロドラマが始まり、そこからは付かず離れずの関係がダラダラと続いたためすっかり興味を失った。コミカルにもシリアスにも振り切れないどっちつかずの作風にも終始混乱してしまった。上司が足を置いたオフィスの机の上を拭くオシボリが、お弁当を食べ終わった机の上へシームレスに切り替わるなど、何故？と問いたくなるような必然性を感じない編集に、何度か心が折れそうになった。
それにしても奥さま、あなた日が沈むまでにバケツ一本であんな大穴掘れるとは、なんと強靭な体力の持ち主なのよ。
