当然の如く1回目の鑑賞では
あまり理解できるはずもなく、
でも後ろ髪を引かれるような感じが
続いていたので、2回目の鑑賞。
(パク・ヘイルって「はじめまして」だと思ったら『殺人の追憶』の容疑者だったのかぁ...)
結果、こりゃ3回目を観ないと(^_^*)
でもなかなか凄い映画なんだということはわかった。山の頂上から海の砂浜に「堕ちていく」映画なのね。。
少々ネタバレ気味だけど
最初の射撃練習のシーンから
しっかりと「対」になっている。
ヘジュンが前半使っていたスマートウォッチを後半ではソレの方が使っていて、イポの町までわざわざやって来るのは立場が反転しているってことなのかな。
嫁さんの方が「寿司がいいのに〜」って言っているのにも関わらず、後日取調べ室で刑事と被疑者が高級寿司を食っているし(笑) おまけに長年連れ添った夫婦の如くお片付けをしているところなんかはヒヤリとした笑いを感じる。
監督は「結果的にヒッチコック『めまい』に寄ってしまった」みたいな事を語っておられるようだが、あの緑だか青の衣装はどうみても確信犯だろう。
とにかくカメラワークが凄い。今までタッグを組んでいた撮影監督のチョン・ジョンフンはハリウッドに渡って世界的な撮影監督になってしまったが、今回の新しい撮影監督も凄いよね。これぞ映画館で観る映画的な作品なのかも。これがなぜアカデミー賞の国際長編映画賞にノミネートされない??
個人的には尺が少し長いかなと感じるところと、相変わらずの大嫌いな虫の描写があるので点数はそこがマイナスでした。