寝室での、お互いの呼吸にカメラを向けて切り替えながらる撮るシーンで、「あー、今まさに「映画」を観てるんだよななー」と鳥肌が止まらない、まさに映画の醍醐味だった。
『お嬢さん』から引き続き、複数の言語が作中で行き来するが、本作ではさらに翻訳アプリを介することで、瞬間瞬間の「伝わらなさ」かつ「伝わり方」のようなものが目の当たりになる。翻訳の時間を介することで、映画的な時間の経過による言葉的な意味性の変化というか、映画は時間を操作できるというか、うまく言えないけど、その辺りが面白くて、こんな映画があるのならば、、、！と何だか今後の映画界に明るい希望を持ってしまった。
