このレビューはネタバレを含みます
パク・チャヌク監督の作品を続けて観る。
「オールド・ボーイ」のような痛すぎる所もなく、「お嬢さん」のような変態な人も出ては来ないので、ほっとした。
でも、ソレ(タン・ウェイ)がどんな思いで、中国を捨て、韓国に来たのか、とか、前半のヘジュン(パク・ヘイル)は妻が居るのに、一人住まいなのか単身赴任なのか、とか、よく観ていないと分からなくなってしまうし。もう一回観て確かめないと、という気になる。
最大は、ソレが、遺灰を撒けたので、もう思い残すことはないことや、ヘジュンの心の中に永遠に生き続けようとしたことは、様々な解説を読むまでは、はっきりとは分からなかった。
でも、これは、究極のラブストーリィだろうと思ったし、ラストの切なさは、かなり尾を引く。
後半の、ソレのタン・ウェイは切なく美しかったし、ヘジュンは、仕事一筋、妻にも尽くそうとするが、ソレというファム・ファタール(運命の女)によってか、“崩壊”していく姿は、何だか魅力的だった。
パク・チャヌク監督の3本観た中では最も良かった(2023.9.10)。