タカシサトウ

別れる決心のタカシサトウのネタバレレビュー・内容・結末

別れる決心(2022年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

 パク・チャヌク監督の作品を続けて観る。

 「オールド・ボーイ」のような痛すぎる所もなく、「お嬢さん」のような変態な人も出ては来ないので、ほっとした。

 でも、ソレ(タン・ウェイ)がどんな思いで、中国を捨て、韓国に来たのか、とか、前半のヘジュン(パク・ヘイル)は妻が居るのに、一人住まいなのか単身赴任なのか、とか、よく観ていないと分からなくなってしまうし。もう一回観て確かめないと、という気になる。

 最大は、ソレが、遺灰を撒けたので、もう思い残すことはないことや、ヘジュンの心の中に永遠に生き続けようとしたことは、様々な解説を読むまでは、はっきりとは分からなかった。

 でも、これは、究極のラブストーリィだろうと思ったし、ラストの切なさは、かなり尾を引く。

 後半の、ソレのタン・ウェイは切なく美しかったし、ヘジュンは、仕事一筋、妻にも尽くそうとするが、ソレというファム・ファタール(運命の女)によってか、“崩壊”していく姿は、何だか魅力的だった。

 パク・チャヌク監督の3本観た中では最も良かった(2023.9.10)。