Pam

逆転のトライアングルのPamのレビュー・感想・評価

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)
4.5
風刺コメディ映画とではなくこれシリアス現実映画でしょ。笑ってられない感が。
構造は先日見た『 the menu 』とそっくり。(町山さんも言ってるよね)the メニューが主にシェフの苦悩やフードソシオロジー中心だったのですがこちらはもっと食べ物以外のにもっと風刺を持って来てる気がしました。『パラサイト』と同じような可笑しさはとても良くできている。

バレンシアガとH&M
インスタグラマー
ヌテラをヘリで運ぶバカらしさ
酔っ払いが基本の船長
船が揺れれば揺れるほど調子の出るナチュラルボーンキラー
ロシア人のマルクス論
中国のキャピタリズムとアメリカの独裁
I SELL 糞
グルナディン(手榴弾)
お金を誰が払うか揉め
暇つぶしの逆転
船のビジュアル界層
金持ちの意味のないクレーム
プリュツエル

2つの鈍器
《女性の連帯》
アシスタントになっていいわよ・・


ここで基本になってるのは男性の価値はいくら稼ぐか?で決められ、女性の価値は?というのもすごくあるし、第一部の彼女が支払いを拒否したところにもそのもやもやを感じる。

あと、最後のあたりで大声を出す男性に「あんた大声を出して攻撃的にならないでよ」と何度もいうところなど。。

すんごくすんごく日常すぎて。。女として生きててしんみり感じる。

をイケイケ音楽で楽しめました。

エレガント詰め詰め。
しかし、この主役の女性が去年亡くなっているのはちょっと寂しい。

基本的に映画監督っていうのはお金を集めなきゃいけないし。あっち側の人なんだけど、こういうの描きたがるんだよね?
Pam

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