雇われる側や貧困層がいままですすってきた泥水かのようにゲロ、糞尿の洪水を文字通り体で富裕層が受け止める。
そして船が沈没した時にヒエラルキーが逆転する。
基本的にクソ野郎しかでてこない。クソ野郎がクソまみれになる映画である。
富裕層と貧困層はどう歩み寄ってもその差を埋めることはできない。救いの手を差し伸べてるつもりでも地位は変わらない。どうやってもその立場は作中に出てきたような出来事がない限り逆転し得ない。
誰かにとっての地獄は誰かにとっての天国
現代に蔓延るとても嫌な部分がこれでもかと見せつけられるブラックコメディ。
よくまあここまで皮肉りに皮肉って各所に中指輪立てまくる映画をエンターテイメントに落とし込めるなあと変な関心をしてたら終わってしまっていた。
