大好きハリス・ディキンソンが出ている時点で絶対観るつもりだったけど、オスカーの作品賞候補にも入っているのでますます期待大。
今回ハリスはモデルのカール役、確かにキレイな筋肉と体です。
冒頭オーディションのシーンがあってこれがなかなか面白い。
カールが付き合っているのは、売れっ子モデル兼インフルエンサーのヤヤ。
個人的な話になりますが、この子がうちのお隣さんの娘さんにそっくりでびっくりしたー。
最近仕事があまりなさそうなカールに比べ、明らかにヤヤの方が稼いでいる。
ディナーの後、どちらが支払うかでもめるところ、カールがヤヤとは上手くいってないのがわかる。
この2人が参加する豪華客船のクルーズのシーン、お金持ちで一癖も二癖もある輩の集まりでまぁよくある設定。あまり新鮮味は無い。
この船の船長役がウディ・ハレルソンなんですが、アル中で仕事を全然しない変な人だった。
なので出番も少なめで残念。
でもね、このあたりからダラダラと長い描写が続きます。
ディナーの最中に嵐が来て船は大揺れ、プラスある理由で食べ物が腐っていたのもあり、ゲロと下水が吹き出すえげつない迷シーン到来。
先日の「バビロン」を軽く超える、汚物まみれの光景は、何と実際に吐いてる人もいるらしい。
かなりやり過ぎでお下品、何より汚いので不快になる人もいるでしょう。
お金持ちにこれだけ派手なゲロゲロ攻撃を仕掛け全滅させるところ、ちょっとスカッとしたけどね。
その後海賊に爆弾を投げられ、船が遭難してからのお話へと続きますが、こちらも興味津々だった割に何が言いたいのかわからないところがあり、個人的には少し複雑＆不満。
結局、トイレ掃除のアビゲイルが海に潜ってタコを捕獲するあたりからそれぞれの立場が逆転。
地上では使用人のアビゲイルもここではキャプテンに。
サバイバル生活の中で何も出来ない金持ち達は相手にされなくなる。
若いカールがアビゲイルに気に入られ、何と夜の相手をしたら代償として食べ物(スナック菓子)を貰えるという。
戸惑いながらもアビゲイルのいるテントへ夜な夜な通うところ、なかなかしたたかやなぁって思いました。
アビゲイルとヤヤが山へ食べ物を探しに出掛け、そこで見たものは·····。
ずっと自分の思い通りにやっていたアビゲイルにピンチの状況。
ラストのいい所でブチッと映像が切れ、次のシーンではカールが葉っぱで傷だらけになりながら全力疾走している。
ここで終わってしまうなんて、あまりに不親切じゃ～。
見るものに考察をゆだねるパターンですな。
いくつか考えてみたけど何だかスッキリしない。
監督はこんな作風の人らしいけど……。
きっと好みが分かれる作品だと思う。
まぁ、今回はハリスがたくさん見れたし、中身はちょっと情けないけど可愛いところもあるカール役、なかなか良かったです。
ラストではきっとヤヤを助けに行くと思いたい。
