諧謔🟨と崩壊🟦の洪水
随所に斬新さがキラリ✨
パルムドールを獲得するほどの繊細な毒気と刺激的なパワーそしてかゆいところに届くアイデアに溢れていました
お見事⭐️
本作はまるで「詩」のような構成でした
味わうべきはストーリーでなく一行一行
富裕や外見的美しさというパワーの欺瞞を、絶妙な角度からひっくり返しては笑い飛ばす
大人向けブラックコメディ🐍💣🎉
絶妙な軽やかさとスパイスに
ニヤニヤ、ヒヤヒヤできます
豪華客船は、この歪んだ世界の縮図
ぶっ飛んだ金持ち乗客の面々の表現
それらが内包する異常や滑稽の連打
でも、少しずつみんなどこか愛らしい
客船は3層構造…
△. 富裕層白人
△△. 白人クルー
△△△. 有色人種
ピラミッドとはいわずトライアングル
立てられた張りぼての三角形を
バタンと倒してみるとそこ
には上下のない対等な
状況が生まれその
時優劣を決め
るのは…
嵐の夜のディナーで秩序は一気に吐瀉物
と共に決壊し、ぶっ飛んでゆきます
ドボ〜ドボボ〜ドボボボ ボン
いえいえ、嘔吐だって真剣
聖なる一発勝負です✨
皆さんお上手👏
パチパチ
おえ
🥶
クソ(肥料)を売って大儲けした成り上がりロシア人富豪の強烈さが印象に残ります🐷結構魅力的?
それからアル中の船長による共産主義泥酔批判
第2章は傑作でしたね
貨幣が人間の上下を決めるシステムたる資本主義の世界において、お金をたっぷり払ってくれる上客がわがままし放題というのは、今日の世界でも解消されることなく商業の正義として輝いている訳ですから
このシステムで気ままに自由でいられるのは…有り余るお金を持っている人たち
でも、幸せとは限りません
第1章では、初っ端からグググっと。次いでレストランでの男女の食い違いが描かれていましたが…何処か自分の本音を映画で話されているかのような
人物像と二人の関係性に加えて、アプローチの方向性の紹介も兼ねられていました まさにプロローグ
第3章は、逆転劇よりもむしろ身障者の無視のされ方が響きます
見えているのに、気にはしない…それどころじゃないから(生きること、食べることで精一杯…ハンデのある人の存在にまで意識を向けずに生きている私たちの日常💧)
惜しむらくは、感情移入できるキャラがいない…いえいえ、主人公カールは憎めないけれど軽薄な男性モデルをディキンソンが好演✨
彼の良さは引き出されていました