このレビューはネタバレを含みます
映画4本立てした中でも1番寝そうと思っていたら思ってたより起伏も話もあって集中途切れず観れてしまった…!
風刺が分かりやすくて、するりと入って面白い……
とにかく
観やすいな、
想像より観やすいぞ
という感想がまずきた。
とにかくラストシーンが好き
あの駆けるシーンとても好き
ポスターもなんとなく見てただけなのであらすじより上からも下からも出るから生理的にヤバいかもみたいな話だけ耳にしておりどんな💩なんだろうと思ってたら脈絡あって悲惨なのにすごい笑ってしまった……
(なので島に辿り着いてビックリしたのである)
それで主演のカールやってる人がすごい良かった……
マレフィセントでフィリップ王子だったと知り、いや、ほんと空気過ぎて思い出せないし顔綺麗すぎると余計顔覚えないよなーというモデル顔がこんな役に活きてくるものだったとは…と。
現代版男の哀愁てな感じとでもいうのか。
近年フェミニズムは扱われるけど置いてけぼりにされている男性側の立場的なところに焦点が当たっているのが良かった。
そういう側面を捉えてくれてる作品は、「男らしさ!」とかはあるけど、忘れられてるのか、嫌なのか、そもそも考えてないのか、どのみちあまり知らない。
顔は良いし優しいところもあって従来の男らしさの社会に乗り切れることのできない資産も金もないヒエラルキーの低い彼が、サバイバルな状況で色目を使うなと彼女に言っていたのに自分で似たことやってても自覚なかったり、
とにかく自分の意見がなくて淋しい。
冒頭の会計のくだりとか、
稼ぎが悪いこととかの不満を上手く言えずに当たりの強い感じになっててそれでもその淋しさが誰にも理解されてない感じの男社会のマイナスな雰囲気。
だからこそ最後走るところが良かった。
あれは、置いていかれたのではないだろうか、と思ってたけどどうなんだろう。
最後走っても追いつけるのだろうか
走っているのはなぜなのか、彼自身分かってないまま走ってたのではないのかとか
あらゆる意味で
あのシーンがラストで本当に良かった。
追記↓
家帰って家族に「上半身裸になった乗組員はカールの一声でクビになった」なんて話したら「その人は助かったんだね」って言われて確かに!ってなった笑