手法は違えど、気まずさと滑稽さのキャプチャーという意味では、ポスト・ハネケというよりも北欧版サシャ・バロン・コーエンだなと個人的には感じた。
行き過ぎたキャピタリズムの船上で正気を保つには酩酊するしかないというのはまぁまだギリ面白がっていられるが、このゲームに乗船させられた子供達はついに臨界点を超えられず"サバイバル"の権利すら与えられないという傲慢さには流石に苦笑。
アビゲイルのキャラクター造形に引っかかるポイントがあるのもわかるし、オチまで徹底的にシニカルなのには流石に疲れてきたけど相変わらず興味深い監督やなーと思った。
今1番楽しい「サクセッション 」が今シーズンで終わることも正しい気がしてきたな。
ふと思ったけど日本で富裕層を上手く描いたコメディって今あるんかな?サクセッション レベルは難しいとしても、豊かさの表現がハイクオリティな作品…。「あのこは貴族」はコメディでは無いし…。