全てが逆転する…
モデルでインフルエンサーのヤヤは恋人である男性モデルのカールと共に豪華客船のクルーズ旅行に招待される。
リッチでクセの強い乗客はゴージャスな船旅を堪能し客室乗務員は彼らから
高額なチップを貰おうと笑顔を振りまきながら要望に応えていた。
ある夜、客船が荒波にさらされ海賊に襲われる。数時間後、数人の乗客が無人島に流れ着くが、そこで頂点に君臨したのは、サバイバル能力抜群な客船のトイレ清掃人だった…
ストーリーはこんな感じ。
ファッションショーが始まろうとする中、後から来たセレブグループに席を奪われた後にショーが始まり、スクリーンには"人間は、平等"って文字が映し出される…というファーストシーンで始まるこの作品。
皮肉たっぷりだよなぁ！
って感じで面白そうだったんだけど…
その後は…
レストランで支払いを揉めるカール&ヤヤのカップルのくだりは、堂々めくりで話が進まず、イライラするし、豪華客船でのくだりでは、乗客である富豪の振る舞いにイライラ。常に上から目線だし、自分の意見は曲げようとしないし、乗務員に対しては無茶ぶりはするわ…
そこに加えて、船長は酒に浸り部屋から出ようとしないし、どう見ても危ない状況なのに、延々とディナーを進める乗務員のバカっぷりにも呆れる。
多分、ここら辺の描写って皮肉たっぷりに描いて笑って貰おうってところなんだろうけど、クスリっとも笑えなかったしね。
そんな所ばかりが気になるもんだから
監督が何を伝えたいのかも解らなくなる始末…
そして、ラストの展開も…
アカデミー賞の脚本賞候補になる作品って面白い物が殆んどなのに、この作品は個人的にはつまらなく嵌りませんでした。
