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逆転のトライアングルのotomのレビュー・感想・評価

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)
5.0
ビミョーな気まずいあれやこれを付いてくるのが毎度上手いシニシズム全開なリューベン・オストルンド。H&Mネタから始まり、飯代云々のジャブみたいなとこから最後は明確な殺意まで、人間の保身なんかから成る浅ましさが網羅されてる具合。それに反してヒエラルキーの形態が前後半で逆転して行くと云う見事な構成。で、人間社会の内容がひっくり変える中間地点のゲ○大会で幕を開けるカオスっぷりがまぁ凄まじい。ヌテラを無理要求する 『プッシャー』のオッサンことズラッコ・ブリッチと最適な登場タイミングのウディ・ハレルソンが、揺れに揺れてる混沌の中間地点で酒盛りしてる図の安定感がまた素晴らしい。で、最後は『めぞん一刻』の番外編みたいになる。傑作。
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