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逆転のトライアングルのaiのレビュー・感想・評価

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)
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2023年、215本目。

冒頭からラストまで絶え間のない皮肉のフルコース。
格差社会、ルッキズム、ジェンダーギャップ…何もかも詰め込んで煮込んだ闇鍋のよう。
はっきり明示されないラストシーンまでが皮肉の一環であると思うと完成度の高さに思わずひれ伏した。

男性モデルのオーディションにて、バレンシアガを着る時は見下したような顔、H&Mを着る時は親しみのある笑顔を浮かべるモデル達。ここから既に最高だった。
ファッションショーでVIPが来たら端の人は弾き出される格差構造、収入に関係なく恋人同士なら男性が支払うべきという風潮について揉めるカップル。
第一章は一番好みかもしれない。
その後の船上、無人島へと舞台が移るが、どこを切り取っても皮肉たっぷり。
伏線回収もぬかりなくて素晴らしい出来栄え。
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