笑える箇所はなかなかあるが、カラッとした笑いの作品ではなくシニカルな笑いの印象。また、ある意味根源的な笑いなのかも知れないが汚物を扱ったギャグのようなシーンなど、上品と下品が混在するカオスな笑いもあった。
階級社会や貧富の差、驕り、承認欲求、思想、そういったものをうまく笑いに落とし込んでいてとても興味深い。
…なんて気取って(そう、気取って)書いては見たが手放しでおすすめできる作品ではない。なぜなら、自分はこういったアイロニカルな笑いもわかるやつだぜと、自分がポジションを取りに行ってる気がして、気恥ずかしいような居心地の悪さも感じるからだ。また、スカッとする!というよりなんか考えさせられるなぁという内容は想像していた物と違った。