豪華客船が無人島に漂着して、船内のヒエラルキーが逆転するという、ブラックな風刺コメディ映画。
見終わって最初に思ったのは「予告編、めっちゃ上手に作ったなー」ということ。予告編がめちゃくちゃ面白そうだから少し期待しすぎてしまったかもしれない。でも、普通に興味深いテーマで、面白い映画ではあった。
とはいえ、思ったよりもシニカルな方向性のコメディだから、笑うとかではない。演出も悪趣味と言えば悪趣味で、絵面が汚いシーンも多いから不快になる人も多いと思う。
個人的には豪華客船が沈むまでのフリが長くて、もう少しテンポがあれば見やすかったかなー。ただ、ラストまで皮肉がしっかり効いてて、見終わった後味は非常に好みでした。