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ヨーロッパ新世紀のいののレビュー・感想・評価

ヨーロッパ新世紀(2022年製作の映画)
4.1
字幕
白:ルーマニア語
黄色:ハンガリー語
ピンク色:その他の言語
なお、字幕にのぼらない言語もある


クリスティアン・ムンジウの新作ということで、とにかく観る気満々だったわけですが、体調がすぐれず、でもどうしてもこの日しか行けなかったので薬を飲んで無理していったら案の定という結果になってしまいました。おおよそのところ(粗筋的なところ)は掴めているとは思うのですが、細かな気配とかそういったものは私にはみえていないと思います。体内に問題を抱えたヒトの外側のみ見てMRI画像は見ていない、病理は理解していない、それと同じように。それでも、今作鑑賞後にトランシルヴァニアの複雑な事情を理解しようとする機会を得たのは有難いことでした。あの17分に及ぶワンシーンの意味を自分なりに考え、この映画自体のその後について考えたいと思ったことも、自分にとっては意味のあることだとそう思いたい。森は何を象徴するのか?自分の直感としては、アンドレイ・ズビャギンツェフの『LOVELESS』とどこか繋がっているような気がするけれどもそれもまだ確信には至らない(今作みていたらラブレスでの、木にぶら下がっているビニール紐が頭から離れなくなった)。ちゃんと観ていないのに尤もなことを書くのは気が引けるので、とにかく行ったぞという記録だけ。


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世界史コンプレックスを解消すべく、今春から高校程度の世界史(通史)を学び直し中。3年かけて3周やったらどうにかなるとの見通しを持っていますが、とにかく世界史を学んでいることがすごく役に立っていることを実感(特技:自画自賛)


メモ
「ルーマニア」の語源
もともとはダキア人の土地だったけど、ローマ帝国はトラヤヌス帝の時にダキアを属州とした。その際「ROMANIA」と名づけられ、現在に至るとのこと
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