(記録として)
「ヨーロッパの新しい世紀」という題で、どこかX-ファイルのような超常現象的な風貌の子供が、森でなにかを見て口がきけなくなってしまった。その一方でごく現実的に、この地ルーマニアのトランシルバニアは、EUのなかでも辺境に位置し、移民・外部の人への排斥問題が歴史的に繰り返され、今まさに爆発しそうになっている。
さてこの別個の二つの問題がどう関係・発展するのでしょうか?
答えは「なにも~ない」でした、深い洞察はなしに娯楽としてこの映画を見る限り、二つの住民や家庭レベルの問題が平行に進んで、さらには人の生業として愛憎やご不幸も起こり、それでもこの地域は営みを続ける。
欧州の底辺ともいうべき出稼ぎの実情をしっかり描いていますが、あまり面白い映画とは感じませんでした。理解と深い洞察が必要なのでしょう。