中庭

アルマゲドン・タイム ある日々の肖像の中庭のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

打ち上げられたものの軌道を最後まで追うこと。
少年の苦悩は閉じられたまま、それでも偉大なる祖父の言葉や母の厳しい視線を通過しながら、遠くない未来に開かれることを期待されている。
作家自身の、あるいは同じ過ちを犯した境遇の似た者たちの自省をテーマにするのではなく、あの時代を鮮やかに現出させることこそが人権問題の現在性を演出するというアプローチ。
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