吉良吉影

CLOSE/クロースの吉良吉影のネタバレレビュー・内容・結末

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

子供の無知と純粋さが仇となり、悲劇的な結末を迎える。
いくら"親友としての仲良し"でもスキンシップの程度を超えていると感じたが、365日一緒という設定があると、自然にそうなるものかと思う。しかし、いち早くに客観的に気づけたレオはレミを遠ざけてしまう。レミはあまりにも純粋だったが、レオが一歩先に行ってしまいすれ違いが起きてしまった。
映画内では同性愛の直接的描写や言及もなかった。本人達はあくまで親友として、延長線上のスキンシップをしてただけかもしれない。
中学生にもなると自分だけでなく周囲も感受性豊かになっていく。このような環境下で子供と大人の境界線に立たされた二人は引き裂かれる。やはり周囲とは違うというレッテルだけで生きづらくなってしまう世の中は醜く、常に様々なコミュニティのなかにはダイバーシティが必要であることを訴えているようにも感じる。

カメラワークの違和感。なぜ全身を写すよりも上半身のショットが多いのか。ここが観ていて気になった。
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