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CLOSE/クロースのmgのネタバレレビュー・内容・結末

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

レオとレミがかわいい、かっこいい、綺麗、儚い…なんか全部持ち合わせてる。美しい色合いや画面構成に相反して、こんな救いのないストーリーなのがすごい。

レオとレミ、両者の気持ちが分かってしまうからつらい。レミは純粋にレオが好きで、レオもレミが好き。でもレオは周りの友達から言われた事がどんどん気になって、少しずつ2人に距離ができて、モヤモヤしてくる。それに予告でなんとなく分かっていた展開、まさかこんなに早くレミが…この後どうやって話をもたせるん?って思ったら、あとはひたすらレオのつらつらターン。普段通りに過ごしているつもりでも、おねしょ、兄と共に寝る、レミの話題でブチ切れしたりして、なんだか落ち着かない。もうレミはいないのに、なんか心にレミがずっとついてくる感じ。ラストで自分の気持ちを口にだして涙してしまうレオを見て、うあー言ったぁぁぁってなんとも言えない気持ちになった。

でも最後はもう少し捻りがあってもよかったな…。レミの心情や最後の状態がわかる要素が欲しかった。(レミの部屋に入れてもらった時のノートとか、ヒントあったかもだけどなんて書いてあるか分からんかったし)レミの本当の気持ちを、レオに対してしっかりぶつけて気づいて欲しかった。それをやっちゃうと倫理的にどうなんって感じだし、酷すぎるのかもだけど、やはりそれをしっかり抱えてレオは生きていくってまとめてくれたらもっと腑に落ちた。ラストでレミの家族は引っ越しちゃって、思い出のお家が空になって、お花畑を歩いて振り返ってもレミはいなくて…ってぼや~んって終わるのは少し物足りなさを感じてしまいました。すみません。

レミは友達以上にレオの事が好きだったのかな?それとも友愛か恋愛かまだ気がついていない感じの絶妙な気持ちだったのかな?中学生くらいの年齢だと、こういう気持ちの未熟さが危うくもあり魅力でもある。レオは友達としてレミが好きだったけど、周りの言葉に惑わされて、純粋な友愛でさえも潰してしまった…それがこのコピーなんですね。あーーーーっっっ
周りの声なんて気にせずに、今まで通り2人で笑い合えていたならば、まったく違う未来があったかもと考えてしまう。

人生の中で誰しもが友達との問題にぶち当たると思うけど、昔のあれやそれはやり直せないので…もうだいぶ大人になっちゃったけど、友達とのやり取りは後悔しないような選択をしたいと思った。(上手くまとまらねぇぇぇ)
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