TikTokで流れてきて知ったこの映画。気になって見て見たけど、ほんと胸が苦しい。
お互いの心中を言語化するのは到底難しいだろう。嫌な意味で余韻が残った。
ずっと親友でいたけど、周りからのちょっとした言葉で気にしてしまい、疎遠になっていく。新しい環境になれば新しい友達ができる。部活に入れば部活の中でも知り合いができる。必然的に疎遠になっていく友達もいる。
そんな中でも、まさかこんなことで事件が起きてしまうとは思ってなかった。レミにとってはレオは大親友なのに裏切られたと思う。これは自分のせいだとわかっているけど、なかなか言い出せない。学校では普段通りの自分でいないといけないと思っているから、気持ちを押し殺しているけど、家に帰ったらそのためこんでいた分が体にくる。普段通りでいたいけど、考えるほど集中できない。そのイライラや鬱憤をどこかで晴らしたくなるけど、レオを抱きしめたくなる。君は何も悪くないよと。
花農家なので、そのお手伝いをしているシーンでは、花畑が鮮やかで美しく、この映画を中和してくれる材料でもあった。
主演の2人の演技はもちろんだが、レミの母親の表情の移り変わりの演技が上手く、とあるシーンで号泣した。レオの兄もとても優しくて寄り添っている感じがほんわかしていた。心の痛みと物理的な痛みが合わさって溢れた涙は、切なくて、今後ずっと忘れることはないんだろうなと思う。
これは母親が見たら大号泣ものだなと思うし、いろんな人に見てほしい映画でもある。
2023年79本目