このレビューはネタバレを含みます
自分と親友以外のたくさん同い年の子が存在する学校という空間で「オトコオンナ」とからかわれたり、「2人はあまりにも仲が良すぎるから付き合っているのではないか?」と質問されたり、言った側からしてみればただの冗談なんだけども、それで何だか嫌な気持ち(恥ずかしさ?)になってしまって親友を遠ざけてしまう…。
多感な時に良くあることのように思えるけれど、その良くあると思われることで相手を心の奥底から傷つけ、親友は自死を選ぶ。
残された主人公や親友の家族、周囲の人々の心情が揺れ動くさまを丁寧にまとめあげた素晴らしい作品でした。