レオとレミは幼馴染。
毎日同じベッドで寝る仲の良さ。
入学した中学校でも付かず離れずの2人はある日、女の子たちから「付き合ってるのか」と聞かれ、意識する様になるレオと変わらず生活するレミ。
女子同士なら流されるような距離感が、男子同士だとからかわれるのは何故なんだろう。
ルーカス•ドン監督はインタビューで
「男らしさへの期待」という言葉を使っている。
なるほど、日本人の自分も口には出さないけれどもそういったものを何となく感じ取って合わせて生きてきたと思う。
LGBTQとは少し違う、社会的な空気とでもいうようなものがそこにはある気がする。
13歳の、周りとの関係性、葛藤、苦悩が繊細な映像と演技で見事に表現されていた。
冒頭とラストの花畑のシーンの美しさ、多くを語るのではなく、見つめ合ってお互いの感情を知ろうとするレオとレミの母親のシーンが特に印象に残った。