このレビューはネタバレを含みます
人と人の心のふれあいに、性別や名前なんて必要ない。
そんなものつけるから、型に無理やりはめたり、またはそこから溢れて苦しんだりする。
さまざまな形の愛に1つずつ名前をつけて列挙していくのには限界がある。
周囲の目は思春期には特に気になるもの。
レオはだんだんとマジョリティに自らを落とし込んでいく(ロッカーで1人の少年を大勢で叩くなど)。
レミの葛藤はこちらの想像に委ねられるところが大きいが、最愛の人が自分の方を向いてくれないという絶望に、思春期特有の心をコントロールする術を持たない故の脆さが掛け合わさってあの選択になったのかな。
レオはレミとの時間を塗りつぶすかのようにアイスホッケーに打ち込んで、自傷のような痛々しさを感じる。