Hideko

ブロークン・イングリッシュのHidekoのレビュー・感想・評価

4.0
原題: Broken English

たいしてやり甲斐のある仕事をしているわけでもなく、恋人がいるでもなく…。
恋人だけでもなんとかしようとデートを試みるがことごとく失望させられ…。そんな、30代で人生に焦りを感じているニューヨークに住むノラは、とあるつまらない友人のパーティーで、パリから仕事でニューヨークに来ていたあるフランス人男性ジュリアンに声をかけられる。初めは不幸続きのデートの続きかと思い誘いを断るノラであったが、彼の情熱にほだされて誘いに乗る。息の合った2人はデートを重ねることに❤️

本作、ツッコミどころが多々ありましたが、メルヴィル・プポーのカッコよさに免じて許す(笑)

美しいけれども、一瞬で一目惚れするほどの容姿でないノラにしつこく声をかけ続けたジュリアン、何か感ずるところがあってのことなのでしょうかね。まぁ、一目惚れなんてそんなものかな?

I’m hungry と言いたいところを、フランス語では語頭のHを発音しないことから、I’m angry と聞こえるように言ってしまうジュリアン。Hungry とAngry は「ア」の部分の発音が全然違うので英語の堪能な現代パリジャンにしては少しわざとらしいエピソードだったかな、と。逆にこのような発音の間違いや言葉の間違いがもっとたくさん出てくれば面白かったかもしれませんね。

偶然の幸運にも程があるかと(笑)まあ、おとぎ話として観れば、ニューヨークやパリの景色といい、ノラとジュリアンの良い人っぷりといい、楽しく鑑賞できました。

メルヴィル・プポーの美しさにスコアは甘め。

しかしさりげない幾つかの台詞の中に人生の教訓が隠れていたのも見逃せないですね。

「自分を哀れんでいては何も始まらないのよ」
Hideko

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