浮橋

トリとロキタの浮橋のレビュー・感想・評価

トリとロキタ(2022年製作の映画)
4.5
手先が冷たくなるほど、呆然としっぱなしだった。二人に対するあまりの仕打ちに、心が痛んだけど、カンヌのときにキャスト陣とダルデンヌ兄弟が笑顔で並んでいて、少し安心した。

シェフを木でぶん殴るシーンくらいから、後ろの方の席のおじさんとおばさんの口論が始まって、おばさんが呼んだ警察も出動し、ダルデンヌ兄弟作品さながらの緊張感のあるBGM付き鑑賞だった。座席でも110番はかかるんだね。映画にはBGMがない分、社会派の映画を効果的に観せ、呼吸が苦しくなった……

その後のトリの運命が気になると同じくらい、おじさんとおばさんの喧嘩の顛末が気になる。
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