ガルベス

トリとロキタのガルベスのレビュー・感想・評価

トリとロキタ(2022年製作の映画)
4.0
アフリカからベルギーに移り住むも、ビザの申請が受け入れられずまっとうな暮らしを送ることができない17歳の少女と12歳の少年の擬似姉弟の絆を描いた作品。

正規の仕事に就けず、ドラッグの運び屋など汚れ仕事で日銭を稼がざるを得ず疲弊していくロキタの様がいたたまれなくなる。
そんな彼女を献身的に支えるトリの健気かつ利発な姿に心を打たれ、本当の血縁関係以上の仲睦まじさに心が洗われるのだが、いやはやしんどい後味。

淡々としてはいるが終始、緊張感が持続。
ダルデンヌ兄弟の研ぎ澄まされた演出が光る良作。
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